三上参次

没年月日:1939/06/07
分野:, (学)

 帝大名誉教授文学博士三上参次は病気の為6月7日逝去した。享年75歳。兵庫県に生れ、明治22年東京帝大文科を卒業、引続き母校の助教授、教授を経て文学部長となつた。同32年博士を授けられ、大学を退職後は名誉教授、学士院会員、貴族員議員の地位に就いた。この間傍ら史料編纂の事業を主宰し、大日本史料大日本古文書の編纂等に貢献する処があつた。又保存事業に於ても、明治33年帝国古蹟取調会の創立に当り、学事顧問、次いで調査委員に挙げられ、又大正8年史蹟名勝天然紀念物調査会官制の施行に際しその委員となつた。而してこの官制の廃止後昭和8年、明治天皇聖蹟に関する調査保存事業が始められ、文部省に史蹟名勝天然紀念物調査委員会が設立されるに及び、その会長に推挙された。歴史学会に於ける業績は多大であるが就中特記すべきは、御歴代天皇聖蹟を調査、保存し奉るべきを提唱し、これが実施を誘導したことであつた。(史蹟名勝天然記念物14ノ7による)

出 典:『日本美術年鑑』昭和15年版(119頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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