佐分真

没年月日:1936/04/23
分野:, (洋)

 佐分真は4月23日未明、滝野川区の自宅画室に於て、遺書3通を遺して縊死を遂げた。享年39。明治31年名古屋市に生れ、大正11年東京美術学校西洋画科を卒業、同15年白日会員となり、昭和2年1月渡仏、同4年光風会員となり翌年帰朝。同6年帝展第11回に「貧しきキヤフエ」を出品して特選となつた。同年秋再渡仏し、翌年帰朝、同8年帝展第13回に「画室」が、又翌年の第14回に「室内」が特選となつた。同9年東宝劇場に美術部嘱託として入社、翌年同劇場に壁画を執筆した。10年の帝院改組に際しては第二部会に参加せず、白日会及光風会を脱会して独自の立場を守つた。晩年諸雑誌に随筆を多数書いた。彼は親の遺産を受け継いで画家には稀な富豪であつた。11年9月銀座松坂屋に遺作展開催せられ、作品約百点が出陳され、同時に遺作集、遺稿が上梓され、生前の知己に頒たれた。又佐分賞が設立された。

出 典:『日本美術年鑑』昭和12年版(143-144頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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