山岸純

没年月日:2000/12/17
分野:, (日)
読み:やまぎしじゅん

 日本画家で日展常務理事の山岸純は12月17日午後11時48分、脳溢血のため京都市上京区の病院で死去した。享年70。1930(昭和5)年9月14日、京都市に生まれる。53年京都市立美術大学日本画科を卒業し、55年同校専攻科を修了、徳岡神泉に師事した。56年第8回京展「池」、57年第9回京展「村」がともに京都市長賞、58年第10回京展「河」は記念賞を受賞する。また55年第11回日展に「室戸」が初入選し、以後新日展で61年第4回「樹」、65年第8回「石段」がいずれも特選・白寿賞を受賞、66年第9回「晨」は菊華賞を受けた。68年以降たびたび審査員をつとめ、翌69年日展会員、74年評議員となる。75年第7回改組日展で「風聲」が文部大臣賞を受賞。77年朝日会館で個展を開催、また昭和世代日本画展(79年)、日本秀作美術展(80年)等のほか、遊星展をはじめとする各種のグループ展に出品、穏やかで静謐な風景作品を発表する。そのいっぽうで68年より京都市立芸術大学教授の講師をつとめ、助教授を経て75年教授となり、後進の指導に力を尽くした。1990(平成2)年に京都府文化賞功労賞に表彰され、92年に第23回日展出品作「樹歌」で第48回日本芸術院賞を受賞。93年日展理事、96年京都市文化功労者となり、同年京都市立芸術大学を定年退職して同校の名誉教授となる。翌年には名古屋芸術大学教授に就任。99年日本芸術院会員、2000年日展常務理事となる。

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(244-245頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「山岸純」『日本美術年鑑』平成13年版(244-245頁)
例)「山岸純 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/28207.html(閲覧日 2024-04-23)

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