今城國忠

没年月日:2000/03/25
分野:, (彫)
読み:いましろくにただ

 彫刻家で日展参与を務めた今城國忠は3月25日午後4時26分、肺炎のため東京都八王子市の病院にて死去した。享年84。1916(大正5)年1月1日、広島県府中市府中町に出まれる。本名守治(もりじ)。1930(昭和5)年に広島県府中市府中尋常高等小学校を卒業し、36年から澤田政廣に師事して木彫を学んだ。40年の紀元二千六百年奉祝展に「守る者」が入選し、以来、文展・日展を通じて入選を繰り返す。63年第6回新日展の「ふたり」、64年第7回新日展の「女ふたり」で特選を連続受賞し、刀痕や木の質感を精緻に造形表現に折り込んでいく作風を確立。88年第18回日彫展出品の「雪の朝」で北村西望賞を受賞した。66年からはたびたび日展審査員を務め、67年には日展会員、80年から日展評議員、1992(平成4)年から日展参与を務めた。

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(231頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「今城國忠」『日本美術年鑑』平成13年版(231頁)
例)「今城國忠 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/28178.html(閲覧日 2024-04-24)
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