下田治

没年月日:2000/03/15
分野:, (彫)

 彫刻家の下田治は、3月15日午後6時(現地時間)急性白血病のため米国ニューヨーク市内の病院で死去した。享年75。1924(大正13)年、旧満州に生まれ、47(昭和22)年、立教大学を卒業後、パリのアカデミー・グラン・ショーミエールに学んだ。渡米後、ホノルル、ロスアンジェルス、ニューヨークで個展を開く一方、70年からは、アルブライト・ノックス・メンバース・ギャラリーでのグループ展、72年ロックフェラーセンターでの「彫刻家境界グループ展」などに参加した。国内でも、札幌芸術の森野外美術館に「ダイナモ」(90年)、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスに「The wing of Minerva」(96年)が設置された。1996(平成8)年、東京の現代彫刻センター、高崎市美術館での個展が最後の発表となったが、97年には「かみつく犬」によって、第28回中原悌二郎賞を受賞した。70年代を中心に、ニューヨークから最新の美術界の動向を伝える記事を、新聞雑誌にたびたび寄稿する一方、作家としては、幾何学的で明快なフォルムによる、ダイナミックな抽象彫刻によって評価された。

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(230頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「下田治」が含まれます。
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