内田武夫

没年月日:2000/02/21
分野:, (洋)
読み:うちだたけお

 洋画家で、武蔵野大学名誉教授の内田武夫は、2月21日午後10時47分肺炎のため横浜市青葉区の病院で死去した。享年86。1913(大正2)年5月10日、東京市四谷区左門町に生まれる。1933(昭和8)年、帝国美術学校西洋画科に入学。在学中の36年に新制作派協会が結成され、その第1回展に出品。翌年の第回展では、新作家賞を受賞。38年、同美術学校卒業、また同協会の第3回展でも新作家賞受賞。41年、同協会の会員となる。53年、同協会の事務所を引き受ける。同年、武蔵野美術学校で後進の指導にあたる。84年、武蔵野美術大学を退職。88年、『内田武夫画集』(日本経済新聞社)を刊行、あわせて自薦展(銀座セントラル美術館)を開催。1993(平成5)年、小山敬三賞受賞、日本橋高島屋にて受賞記念展を開催した。堅実な描写力にささえられた作品は、つねに妥協をゆるさない強さと誠実さが感じられ、上質な写実表現であった。

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(229頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「内田武夫」『日本美術年鑑』平成13年版(229頁)
例)「内田武夫 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/28171.html(閲覧日 2024-04-25)

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