岡周末

没年月日:1989/01/12
分野:, (洋・美教)

熊本大学名誉教授、モダンアート協会会員の洋画家、美術教育者の岡周末は、1月12日心不全のため熊本県下益城郡城南町の城南病院で死去した。享年80。明治41(1908)年1月16日、熊本県菊池郡隈府町で生まれた。昭和6年東京美術学校西洋画科を卒業後、鹿児島県第一師範学校教諭に赴任し、同20年熊本県第一師範学校に転じた。同24年新制大学発足に伴い熊本大学教育学部助教授となり、同28年教授となった。同48年同大学を定年退官するまでの間、美術教育に携わったほか、教育学部長(同44~47年)、学長事務代理(同45年)などの要職を歴任した。制作活動においては、昭和7年第13回帝展に入選したのをはじめ、翌8年から同14年までは光風会展、同15年から26年までは独立美術展に出品したのち、同27年からはモダンアートに制作発表を行い、同34年モダンアート協会会員となった。主要作品としては、熊本県立美術館所蔵の「機」「兆」「律」がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成2年版(231頁)
登録日:2014年10月27日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「岡周末」『日本美術年鑑』平成2年版(231頁)
例)「岡周末 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/28129.html(閲覧日 2024-04-20)
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