外山ひとみ

没年月日:2014/06/01
分野:, (写)

 写真家、ジャーナリストの外山ひとみは6月1日、急性骨髄性白血病のため東京都内の病院で死去した。享年55。
 1958(昭和33)年9月1日静岡県富士市に生まれる。静岡県立吉原高校卒業。高校時代に写真部に所属し写真を撮り始める。79年東京写真短期大学(現・東京工芸大学)卒業。この年、自費出版で写真集『家』を刊行。以後、フリーランスの写真家として人物取材を中心に雑誌などに発表する。
 さまざまな社会的テーマに取り組み、90年代にはアジアに関心を広げ、1994(平成6)年から95年にかけてはインドシナ半島を小型バイクで縦断してヴェトナムを取材、個展「ヴェトナム・ドリーム」(コニカプラザ、東京、1995年)を開催、97年にはヴェトナムと日本で写真展「ヴェトナム颱風」を同時開催した。
 写真および文章による著作を数多く発表、主なものに『MISS・ダンディ―男として生きる女性たち』(新潮社、1999年)、『ヴェトナム颱風』(新潮社、2003年)、『平成の舞姫たち』(モーターマガジン社、2010年)、『ニッポンの刑務所』(講談社、2010年)、『女子刑務所―知られざる世界』(中央公論新社、2013年)、『All Color ニッポンの刑務所30』(光文社、2013年)など。刑務所の取材には20年以上にわたってライフワークとして取り組み、国内数十か所の刑務所や少年院のドキュメンタリーを通じて、受刑者の生活だけでなく、犯罪の背景や司法制度の問題など幅広い観点から日本社会の一面を描き出す仕事として評価された。

出 典:『日本美術年鑑』平成27年版(502頁)
登録日:2017年10月27日
更新日:2017年10月27日 (更新履歴)
to page top