神山明

没年月日:2012/12/24
分野:, (彫)

 彫刻家で東海大学教授の神山明は、12月24日心不全で死去した。享年59。
 1953(昭和28)年1月20日東京都生まれ。75年東京藝術大学美術学部工芸科デザイン専攻卒業、77年同校大学院美術研究科デザインの基礎造形及び理論専攻修了。76年第11回神奈川県美術展に出品。79年に初個展を白樺画廊(東京)で開催。以後個展は、85年コバヤシ画廊(東京、以後4回)、87年エスェズギャラリー(島田画廊、東京、以後5回)、1994(平成6)年ギャルリーユマニテ(東京・名古屋、以後6回)などで開催。企画展ではびわこ現代彫刻展、日本国際美術展、現代日本美術展などに出品。81年第2回ヘンリー・ムア大賞展で佳作賞、85年エンバ賞美術展で優秀賞、87年第18回現代日本美術展で佳作賞を受賞。88年第8回ハラアニュアル(原美術館)、89年第20回サンパウロ・ビエンナーレ、90年「作法の遊戯・90年春・美術の現在」(水戸芸術館)、92年「はこで考える」(北海道立旭川美術館、伊丹市立美術館)、2002年「東日本‐彫刻 39の造形美」(東京ステーションギャラリー)、10年「創造と回帰 現代木彫の潮流」(北海道立近代美術館)などに出品した。
 80年代中頃から展開した立体作品は、杉材を組み合わせオイルステインで塗装し、作者が好んだ三日月の形を組み入れた風景彫刻である。家屋や劇場、神殿、または灯台のようであり、既視感をくすぐる構造物だった。ドールハウスや建築の模型をも思わせるが、内部も緻密につくりあげ、工作少年の故郷といえるような原風景がそこには表れていた。2006年からは紙を用いた白い立体とレリーフも展開し、人体や静物の形が暗示され、08年の「世界のはじまり、世界の終り」では40個あまりの舟型の上に柩のような人型が並び、作者の新たな造形力を見せた。11年心臓の大病を患ったことが、その後の制作に影響した。
 教員歴では、東京藝大の助手、非常勤講講師、埼玉大学と東京大学の非常勤講師をはじめ、85年東海大学教養学部芸術学科専任講師に就任、90年より同助教授、96年より同教授を務めた。また2000年から1年間パリ国立高等装飾学校に学んだ。450余点を収録した作品集『AKIRA KAMIYAMA WORKS 1984-2012』(私家版、2012年)がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成25年版(425-426頁)
登録日:2015年12月14日
更新日:2016年08月09日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「神山明」が含まれます。
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