岡田隆彦

没年月日:1997/02/26
分野:, (評)

 美術評論家、詩人で慶應大学環境情報学部教授の岡田隆彦は、2月26日午後2時5分、下咽頭ガンのため、埼玉県富士見市の三浦病院で死去した。享年57。慶應大学文学部仏文科在学中に、吉増剛造、井上輝夫らと詩誌「ドラムカン」を創刊、詩集「史乃命」などで60年代を代表する詩人のひとりと目された。昭和60(1985)年には、詩集「時に岸なし」(思潮社)によって第16回高見順賞を受賞した。一方、東京造形大学教授、「三田文学」編集長、美術評論家連盟事務局長などをつとめ、近現代美術を中心とする美術評論も積極的に執筆した。主要な美術に関する著作、翻訳は下記のとおりである。「日本の世紀末」(小沢書店、1976年)、「ウィリアム・モリスとその仲間たち」(岩崎美術社、1978年)、「美術散歩50章」(大和書房、1979年)、「かたちの発見」(小沢書店、1981年)、「ラファエル前派」(美術公論社、1984年)、「現代美術の流れ」(エドワード・ルーシー・スミス著、水沢勉共訳、パルコ出版局、1986年)、「アーシル・ゴーキー」(メルヴィン・P・レーダー著、篠田達美共訳、美術出版社、1989年)、「ラファエル前派の夢」(ティモシー・ヒルトン著、篠田達美共訳、白水社、1992年)、「芸術の生活化」(小沢書店、1993年)。

出 典:『日本美術年鑑』平成10年版(391-392頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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