福山敏男

没年月日:1995/05/20
分野:, (学)

 日本学士院会員、京都大学名誉教授の建築史家福山敏男は5月20日午後6時13分、肺炎のため京都府長岡京市の済生会京都府病院で死去した。享年90。明治38(1905)年4月1日福岡県柳川市大字本城町27に生まれる。昭和2(1927)年京都帝国大学工学部建築学科を卒業。同年より造神宮使庁に勤務。同14年5月京都帝国大学より工学博士の学位を受ける。同15年『神宮の建築に関する史的調査』(造神宮使庁刊)を刊行。同17年文部技師として宗教局に勤務。同18年『日本建築史の研究』(桑名文星堂)を刊行。同22年東京国立博物館附属美術研究所(現・東京国立文化財研究所)に勤務となり、同26年同所資料部長、同29年より同所美術部長をつとめ、同34年京都大学教授となった。同43年に同大を退官した後は京都府埋蔵文化財調査研究センター理事長をつとめた。古代仏教寺院や神社建築の調査・研究にあたり、出雲大社、大阪四天王寺、九州観世音寺などの調査発掘を指導して創建当時の事情や建築構造を明らかにして、日本建築史学の基礎を築いた。奈良県天理市の石上神宮の七支刀の銘文解釈等、金石文の研究でも知られる。同62年日本学士院恩腸賞を受賞し、平成2年日本学士院会員となった。同57年『寺院建築の研究』(上・中・下 福山敏男著作集1-3) 、『神社建築の研究』(福山敏男著作集4) 、『住宅建築の研究』(福山敏男著作集5) 、『中国建築と金石文の研究』(福山敏男著作集6)を中央公論美術出版から刊行。著作については『文建協通信』22所載の「福山敏男先生著作目録」に詳しい。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(321頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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