加藤金一郎

没年月日:1997/08/24
分野:, (洋)

 新制作協会会員の洋画家加藤金一郎は8月24日午後10時23分、心不全のため名古屋市昭和区の病院で死去した。享年75。大正10(1921)年10月21日名古屋市に生まれる。昭和10(1935)年尋常小学校を卒業し、同15年頃、鬼頭鍋三郎に師事して緑ケ岡洋画研究所に通う。同15年光風会展に初入選。同23年第12回新制作協会展に「サボテン図」で初入選し、以後同会創立会員である猪熊弦一郎に師事したほか、坂本範一にも学ぶ。同27年第16回新制作展に「白の作品」「白と黒の作品」を出品して新作家賞受賞。同37年同会会員となる。同40年欧米を巡遊し、同45年フランス、イタリア、スペインへ旅行、翌46年スペインを中心に欧州を旅する。同48年エジプト、トルコ、ヨーロッパに旅行。同50年および53年メキシコへ渡り、その成果を同52年の「メキシコ紀行展」(名古屋日動画廊)、同54年の「メキシコ・グアテマラの旅」個展(日動サロン、名古屋日動画廊)などで発表した。ガラス絵も描き、同52年日本ガラス絵協会会員に推挙されている。同63年松坂屋本店で「画業45年記念展」が開催され、平成9(1997)年同じく松坂屋本店で「加藤金一郎新作展」が開かれた。初期から具象画でありながら、描く対象の持つ形と色彩から離れ、自在に画面を構成する作品を描いたが、晩年の「SANKAKUYAMA」のシリーズでは白を基調とし、明快な色彩を用いた抽象的な作風へと展開した。

出 典:『日本美術年鑑』平成10年版(399頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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