奥村光正

没年月日:1997/07/11
分野:, (洋)

 新制作協会会員の洋画家奥村光正は7月11日午前0時4分、肝臓がんのためパリの病院で死去した。享年55。昭和17(1942)年6月4日、長野県に生まれる。同42年東京芸術大学油画科を卒業し、同大学大学院油画科に進学。同年第31回新制作協会展に「前段階」で初入選する。同43年第32回同展に「コンポジション」を出品して新作家賞受賞。同44年東京芸術大学大学院油画科を修了して同年より同46年まで小磯良平教室の助手として勤務する。同年第33回新制作展に「カルテ」「カムフラージュの為の講義室」を出品して再度新作家賞受賞。また同45年第13回安井賞展に「カモフラージュのための講義室」を出品する。同45年第34回新制作展、翌46年第35回同展でも連続して新作家賞を受賞する。同47年、渡仏しパリで制作を始める。同年より国際形象展に出品。また同年第15回安井賞展に「一族の挽歌」「部屋の中の使者群」を出品する。同53年第13回昭和会展に「貝殻のある静物」を出品して昭和会賞受賞。同53年一時帰国し東京銀座の日動画廊で個展を開催する。同54年第22回安井賞展に「貝と枯葉」を出品。同59年、新制作協会会員となる。同年および平成元(1989)年、日動画廊(東京銀座、大阪、名古屋)で個展を開催。花、果物などの静物を主要なモティーフとし、簡略化した形態と洗練された中間色を多用する色彩で構成力の強い作風を示した。

出 典:『日本美術年鑑』平成10年版(397-398頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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