小林数

没年月日:1995/07/29
分野:, (洋)

 独立美術協会会員の洋画家小林数は、7月29日午後3時、呼吸不全のため千葉県船橋市の自宅で死去した。享年79。本名数雄(かずお)。大正5(1916)年、北海道稚内市に生まれ、林武に師事、昭和17(1942)年の第12回独立展に「花」が初入選、戦後も再び同展に出品をつづけ、同33年の第26回展に出品の「静物」によって独立賞を受賞、翌年の第27回展でも、「金魚と鳥の静物」、「黄壷と裸婦」によって再度独立賞を受け、同会会員にとなった。同36年、フランスに留学、翌年帰国して、同42年の第35回展では、「ヨットのある風景」、「真鶴半島」によってG賞を受賞した。平成6(1994)年には、同会の会員功労賞をうけた。同7年の第63回展には、遺作として「太束崎」を出品されたが、その画風は、フォーヴ的な解釈による明快な色彩と意志的な輪郭線によるもので、近年はスケールの大きい半島風景や山岳風景を描きつづけていた。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(323頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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