村岡平蔵

没年月日:1995/04/08
分野:, (洋)
読み:むらおかへいぞう

 日展参与で、光風会評議員の洋画家村岡平蔵は、4月8日午前8時34分、胃がんのため豊島区のとしま昭和病院で死去した。享年83。明治45(1912)年1月26日、佐賀県小城郡小城町に生まれ、昭和12(1937)年に東京美術学校油画科を卒業、在学中の同11年の文展にコスチュームの女性を堅実に写実的に描いた「若い女」が初入選。戦後は、同22年の第3回日展に出品の「人物」が特選となった。また、翌年には光風会会員となり、同24年の第35回展では「筆者の妻」、「画室」によって光風特賞をうけた。以後、日展、光風会展に出品をつづけ、平成7(1995)年11月の第27回日展に膝まづいた裸婦を描いた「ラフ」が、また同8年4月の第82回光風展に黄色の背景の裸婦立像「ラフ」がそれぞれ遺作として出品された。一貫して明るい色彩と平明な表現による裸婦像を描きつづけた。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(317頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「村岡平蔵」『日本美術年鑑』平成8年版(317頁)
例)「村岡平蔵 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10626.html(閲覧日 2024-04-20)
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