国松登

没年月日:1994/04/18
分野:, (洋)

 国画会会員の洋画家国松登は4月18日午前4時4分、心筋梗塞のため東京都千代田区の駿河台日本大学病院で死去した。享年86。明治40(1903)年5月6日北海道函館に生まれる。昭和2年上京して帝国美術学校西洋画科で学ぶが、同校在学中の昭和6年に同郷の洋画の洋画家三岸好太郎に出会い、のち師事する。同7年道展に出品、同8年第3回独立美術協会展に「池」で初入選。同展には同12年まで出品をつづける。同13年より国画会に出品し始める。同14年帝国美術学校を卒業、また同年第14回国画会展に「薔薇と少女」を出品して国画褒状を受賞。また同年第3回文展に「雨霽るる」で初入選。同15年第15回国画会展に「ぶろんど」を出品して岡田賞を受け、同年会員となる。同20年全道展を設立し、創立会員となる。同34年北海道文化賞(芸術部門)を受賞。同36年欧米を訪れる。同52年札幌市民芸術賞を受賞。同57年北海道新聞社主催により、札幌で「画学55年回顧展」を開催する。その後間もなく「自のない魚」シリーズを描いたが、同30年代後半より「氷人」シリーズを描ぎ始め、白、緑、青など寒色系を基調とする清涼感のある色調で、情緒豊かな作風を増した。北海道立近代美術館で「風魔の心象-国松登展」を開催。同61年北海道新聞文化賞(社会文化賞)を受賞した。画集に『国松登画集』(同52年)がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成7年版(346頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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