上島一司

没年月日:1994/03/30
分野:, (洋)
読み:かみじまいつし

 奈良教育大学名誉教授で日展評議員の洋画家上島一司は、3月30日午前11時38分、敗血症のため奈良市六条町の西の京病院で死去した。享年74。大正9(1920)年1月25日高知県香美郡上人佐山田町山田1452に生まれる。昭和19年9月東京美術学校師範科を卒業。寺内萬治郎に師事する。同19年より中学校教師を務めながら制作を続け、戦後の同22年第3回日展に「未亡人」で初入選し、以後日展に出品を続ける。同24年光風会会員となる。同26年東京学芸大学助教授となる。同31年大丸百貨庄で個展を開催。同35年渡欧し、同年帰国して大丸百貨店で滞欧作を発表。同42年奈良教育大学教授となり、また同年奈良市佐紀町にアトリエを設ける。同43年光風会を退く。同年資生堂で個展を開催。同56年現洋会を結成。同60年奈良教育大学を退く。同大学名誉教授となる。同63年日展評議員となった。また同53年より大学美術教育会副理事長をつとめるなど、美術教育にも尽力した。人物画を好んで描いた。

出 典:『日本美術年鑑』平成7年版(343頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月26日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「上島一司」『日本美術年鑑』平成7年版(343頁)
例)「上島一司 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10601.html(閲覧日 2024-04-20)
to page top