加倉井和夫

没年月日:1995/09/24
分野:, (日)
読み:かくらいかずお

 日本芸術院会員で、日展常務理事の日本画家加倉井和夫は、9月24日午前8時33分、急性心不全のため横浜市旭区内の病院で死去した。享年76。大正8 (1919)年9月11日、横浜市青木町に生まれ、昭和13(1928)年旧制茨城県立太田中学校を卒業、東京美術判交日本画科に入学、山口蓬春に師事した。本格的な作品発表は戦後からで、同22年の第3回日展に「林」が初入選、同24年の第2回創造美術展にも出品した。同27年の第8回日展からは毎回出品し、澄んだ川の流れと水に浸る石を装飾的にとらえた「流れ」を同33年の第1回新日展に出品、特選白寿賞を受けた。以後、同展で無鑑査、委嘱出品をかさね、同42年に会員となった。同55年の第12回日展出品の孔雀を華麗に描いた「青苑」によって、翌年日本芸術院賞を受ける。平成元(1989)年日本芸術院会員に選出された。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(324頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「加倉井和夫」『日本美術年鑑』平成8年版(324頁)
例)「加倉井和夫 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10582.html(閲覧日 2024-04-24)

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