尾山幟

没年月日:1995/09/17
分野:, (日)
読み:おやまのぼり

 日展評議員の日本画家尾山幟は、9月17日午後4時34分、間質性肺炎のため東京都多摩市の多摩南部地域病院で死去した。享年74。大正10(1921)年5月5目、北海道釧路市に生まれ、昭和20(1945)年多摩美術学校日本画科を卒業。同26年の第7回日展に「緑苑」が初入選、以後同展に出品をつづけ、同27年の第8回展出品の「蒼苑」で特選・朝倉賞、同30年の第11回展出品の「叢」で特選・白寿賞を受けた。その後、同展の審査員、会員をつとめ、評議員となり、平成7年の第27回展に「寂」が遺作として出品された。自然のなかで遊ぶ鳥をモチーフに、明るい色彩と装飾的な画面構成でまとめあげた作品を出品していた。

出 典:『日本美術年鑑』平成8年版(324頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月25日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「尾山幟」『日本美術年鑑』平成8年版(324頁)
例)「尾山幟 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10581.html(閲覧日 2024-04-19)
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