細川宗英

没年月日:1994/04/30
分野:, (彫)

 元東京芸術大学教授で新制作協会会員の彫刻家細川宗英は4月30日午後10時26分肝不全のため東京都文京区の東大病院で死去した。享年63。昭和5(1930)年7月25日長野県松本市に生まれる。東京芸術大学彫刻科で菊池一雄に師事し、同29年同科を卒業。同年同専攻科に進学し、在学中の同30年第19回新制作派協会展に「トルソO」「鳥になる女」で初入選。以後同展に出品を続ける。同31年東京芸術大学専攻科を終了して同校彫刻科副手となり、また、同年の第20回新制作展に「兜をかぶる男」「うつむく女」「三人の立像」を出品して新作家賞を受賞する。同33年秀作美術展に招待出品し、また新制作協会会員となる。同34年世界平和交友美術展に出品し、佳作賞受賞。同展出品に伴いモスクワ経由でウィーンを訪れる。同39年新制作展に「装飾古墳のイメージ」を出品し、翌40年高村光太郎賞受賞。同43年文化庁芸術家在外研修員として渡米し、メキシコ、ヨーロッパをも訪れる。同47年前年の作品「道元」で中原悌次郎賞を受賞し、同55年第1回高村光太郎大賞展で優秀賞を受賞。同52年母校東京芸術大学彫刻科助教授、同56年同科教授となった。同58年東京現代野外彫刻展に招待出品し優秀賞を受賞。上記の他の代表作として「王妃像」「王様と王妃」などがある。対象の形を忠実に再現する人体像から、人体を部分に解体して、静物などのそティーフとともに再構成する象徴的作風を示し、具象彫刻界に指針を示した。時に、号として「無水」を用いた。

出 典:『日本美術年鑑』平成7年版(347頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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