原直樹

没年月日:1994/09/21
分野:, (工,鋳金)

 日展参与の鋳金工芸家原直樹は、9月21日嚥下性肺炎のため新潟県柏崎市大久保の自宅で死去した。享年87。明治39(1906)年10月26日新潟県刈羽郡大洲村大久保34番(現柏崎市大久保)に生まれ、高等小学校卒業の年の大正10年5月から香取秀真に師事、また川端画学校デッサン科に学び、昭和3年東京美術学校塑造科に入学、同8年卒業した。美術学校在学中の同5年帝展第四部(工芸)に初入選、同6―8年の聞は第三部(塑像)に「心」「凝視」「讃光」が連続入選し、同9年からは第四部に出品を続けた。同18年の新文展に「鋳銅木盤」で特選を受ける。戦後は日展に所属し、同32年日展会員に同44年新日展の評議員に挙げられた。同53年3月脳血栓に襲われ以後制作不可能となり、前年作の鋳銅花器「古谿愁」が最後の日展出品作となった。この問、新潟大学教育学部美術科の講師もつとめた。作品は他に、黄銅「狐」(昭和24年)、「蝋型錫飾箱」(同26年)などがある。長男正樹は東京芸術大学教授。

出 典:『日本美術年鑑』平成7年版(354-355頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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