重森弘淹

没年月日:1992/10/13
分野:, (評)

 武蔵野美術大学教授、東京総合写真専門学校長の写真評論家重森弘淹は10月13日午前7時15分、心不全のため東京都大田区の東邦大学大森病院で死去した。享年66。大正15(1916)年7月27日、岡山県上房郡に生まれる。昭和19(1944)年京都府立桃山中学校を卒業し、同21年同志社大学文学部に入学するが同23年4月に中退。同25年8月から月刊誌「いけばな芸術」の編集に従事。同30年6月上京し、この頃から安倍公房らが結成した「夜の会」に参加。同年より写真評論を始める。同32年多摩美術大学講師となり写真理論を講じ、翌年より武蔵野美術大学講師を併任。同33年9月東京フォトスクールを創立する。同41年、同校を学校法人写真学園東京総合写真専門学校と改め、同校理事長、校長を兼任した。同48年写真評論誌「写真批評」を創刊。同49年日本映像学会の設立に参加。同55年多摩美術大学ならびに武蔵野美術大学客員教授となったが、平成2(1990)年に武蔵野美術大学に映像画科を新設するのに伴って同科教授となり多摩美術大学を退いた。東松照明、奈良原一高らを早くから紹介するなど写真界の若手育成に尽くしたほか、北海道東川町国際写真フェスティヴァル等の審査員をつとめるなど、写真芸術の振興に寄与した。著書に『現代の写真』(社会思想社)、『広告写真を考える』(誠文堂新光社)、『写真芸術論』(美術出版社)、『現代のいけばな』(八阪書房)等がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(324頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「重森弘淹」が含まれます。
to page top