浦崎永錫

没年月日:1991/08/29
分野:, , , (洋,学)

 大潮会会長の洋画家で『日本近代美術発達史』の著者としても知られた浦崎永錫は、8月29日午前2時25分、老人性肺炎のため東京都板橋区の病院で死去した。享年91。明治33(1900)年沖縄の那覇に生まれる。大正10(1921)年に上京し川端画学校に入学。藤島武二に師事して洋画を学ぶ一方、検定で小学校教員免許を取得。夜間工業学校の図画教師となり、自由画、用器画、高等図学などを教授。美術関係文献の調査、収集にも興味を持ち、昭和5(1930)年、教師をやめて雑誌「美術界」を刊行。同時に明治期の資料調査にあたった。同10年、美術教育者たちの作品発表の場として大東会を設立。その存続を望む声にこたえて同会を発展解消させて翌八年大潮会を結成。写実に立脚した作品を健康な美術であるとして、それを美術教育者たちの求めるべき美術として提唱し、その発表の場を提供することを活動として唱った。戦後も同会を率い、のち同会会長に就任。同会に作品を発表する一方、明治期の美術に関する詳細な資料にもとづき、昭和49年『日本近代美術発達史・明治篇』(東京美術)を刊行。資料収集の綿密さが高く評価されている。

出 典:『日本美術年鑑』平成4年版(301頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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