野田健郎

没年月日:1993/12/19
分野:, (洋)

 日展会員の洋画家野田健郎は、12月19日午後3時56分、心不全のため熊本市の済生会熊本病院で死去した。享年72。大正10(1921)年10月29日、北海道旭川市に生まれる。本名健郎。昭和14(1939)年川端画学校を修了。同19年東京美術学校油画科を卒業する。同29年第13回創元展に「静物」で初入選するとともに第10回日展にも「静物」で初入選。同年より熊本県立荒尾高校に勤務する。同30年第14回創元展に「花とラッパ」「ヴァイオリンと壷」を出品して受賞し、同会準会員に推される。同31年第15回創元展に「鶏のある静物」を出品して準会員賞を受賞し同会会員に推挙される。同年大牟田市民会館で第1回個展を開催。同42年熊日ホールで「野田健郎自選展」を開催。同年熊本県立済々黌高校に転勤となる。また同年第1回渡欧。同46年再び渡欧し、オランダ、フランス、スペイン、イタリア、ギリシャをめぐり、以後同47、48、50、58、59年にも渡欧。同46年第3回改組日展に「運河の午后」を出品して特選、同50年第7回改組日展に「広場」を出品して再び特選となり、同51年日展会友となった。同52年第1回日洋展に出品、また、同年熊本大学教育学部講師となる。同53年創元会を退会。同54年取材のためアラスカを訪れる。同58年日展会員となり、同62年には新日洋会の設立に参加した。初期には静物画を多く描いたが、後に街の一角に取材した作品を好んで描くようになった。対象を色面でとらえ、細かい色面によって画面を構成するのを特色とした。同60年熊本日日新聞社主催「野田健郎展」、同63年「熊本の現代作家」展(熊本県立美術館)に主要な作品を出品している。

出 典:『日本美術年鑑』平成6年版(339頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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