赤星亮衛

没年月日:1992/02/20
分野:, (洋)
読み:あかぼしりょうえ

 行動美術協会会員の洋画家で、絵本作家としても知られた赤星亮衛は、2月20日午前5時5分、心不全のため千葉県松戸市の東葛クリニックで死去した。享年70。大正10(1921)年11月22日、熊本県玉名市高瀬に生まれる。本名亮一。郷里の先輩である海老原喜之助に師事し、昭和27(1952)年第16回自由美術展に「裸婦」で初入選。あかね書房刊「ふしぎなランプ」で初めて挿絵を担当し、同41年サンケイ児童文化賞を受けた。同43年「森のメルヘン」で第23回行動美術展に初入選。同47年27回同展に「涅槃の時」「悟の時」を出品して行動美術奨励賞を受け、同48年同会会友となる。同60年第40回同展に「トレモスの謝肉祭」を出品して柏原記念賞を受賞。同64年同会会員となった。こうした油絵は、社会への風刺を潜めながらも明るく童画風である。その画風をいかし、「三びきのおばけ」「ぷっぷみみずく」などの絵本、「緑の電車は飛んだ」などの童話等、約500冊の本に挿絵を描いて好評を博した。

出 典:『日本美術年鑑』平成5年版(310-311頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月26日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「赤星亮衛」『日本美術年鑑』平成5年版(310-311頁)
例)「赤星亮衛 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10426.html(閲覧日 2024-03-28)

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