水島清

没年月日:1991/12/17
分野:, (洋)

 独立美術協会会員の洋画家水島清は、12月17日午前10時、胃がんのため横浜市の国立横浜病院で死去した。享年84。明治40(1907)年7月、新潟県水原町に生まれる。大正13(1924)年東京京華中学校を卒業、昭和2(1927)年に東京美術学校西洋画科に入学した。同4年第16回二科展に「女の像」で初入選。同年より林武に師事し、1930年協会にも出品する。翌5年にも二科展に出品するが同6年の第1回展から独立展に参加し、出品を続ける。同8年東京美術学校を卒業。同9年応召し同21年に復員。戦後も独立展に参加し、同28年「海郷」「水中花」を出品して独立賞を受賞、同30年同会会員に推される。同36年に渡欧。同41年第34回独立展に「横たわる裸婦」を出品してG賞を受けた。強く激しい筆致、緊迫した構図、コントラストの強い色彩を用い、フォーヴィスムを強く意識した画風を示し、独自の空間構成を論じた。同56年インド、ネパールを旅し、西洋的空間のとらえ方から東洋の生命のエネルギーに触発された空間把握へと移行。この頃よりパーキンソン症候群にかかり、闘病しつつ制作を続けた。死去の数日後の12月22日から、東京の望月画廊で「水島清エスキース展」が開かれた。

出 典:『日本美術年鑑』平成4年版(307-308頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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