佐善明

没年月日:1991/03/23
分野:, (洋)

 新制作協会会員で千葉大学教授の洋画家佐善明は、3月23日午前1時45分、心不全のため千葉市亥鼻の千葉大学病院で死去した。享年54。昭和11(1936)年4月3日、新潟県新潟市に生まれる。同35年新潟大学教育学部芸能科絵画科卒業。在学中の同30年第19回新制作協会展に初入選。以後同展に出品を続け、同44年、45年、2年連続して同展新作家賞を受賞する。同46年第5回現代美術選抜展に招待出品。同48年新制作協会会員となる。同51年10月文化庁芸術家在外研修員として渡米し、1年間滞在。University of California at Los Angeles及びMassatusetts Institute of Technologyの客員研究員として研修。滞米中の同52年1月、日本画壇の全貌展に招待出品し、以後57年まで毎年同展に出品を続ける。同54年第22回安井賞展に「小さな訪問者」を、翌55年第23回同展に「シーサイドアベニュー」を出品。同58年第26回同展及び同59年第27回同展にも出品した。同60年10月、文部省派遣長期在外研究者として再び渡米し、UCLA芸術学部美術学科客員教授として滞在した。明快な色彩で描いた都市風景に、映像化された断片的人間像あるいは巨大な鳥の像を配し、自らの手でつくり上げた文明に疎外される人間や、人工物のために生きにくくなった小動物に対するヒューマンな視線を印象づける作風を示した。千葉大学工学部工業意匠科教授として教鞭をとり、日本美術家連盟、日本デザイン学会にも参加した。

出 典:『日本美術年鑑』平成4年版(292頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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