山本雅彦

没年月日:1993/09/20
分野:, (彫)

 元日本美術家連盟理事長で日展参与の彫刻家山本雅彦は、9月20日腎不全のため東京都中野区の横畠外科病院で死去した。享年92。山本は明治34(1901)年4月29日東京・芝に木彫家山本瑞雲の子として生まれた。はやくから父瑞雲のもとで木彫に親しんだが、やがて塑造の道へ進み、大正15年東京美術学校彫刻科塑像部を卒業した。在学中の大正13年、第5回帝展に「永却の詩」で初入選し、以後帝展への出品を続け、新文展では無鑑査出品となった。戦前は官展の他、サンフランシスコ万国博などにも出品する。昭和16年応召し戦後旧ソ連エラプカに抑留され、3年間在官労功などに携わる側ら小仏像の制作を続け、これらの小仏像は「エカプカ仏」と呼ばれ供養する会ができた。同23年9月帰還し、同25年第5回日展に「寂寥」を出品し特選、ついで第6回、7回日展にも「静華」「芽ざす」でそれぞれ特選、朝倉賞を受賞した。同33年第1回新日展では「北のひと」で文部大臣賞を受賞。人物をモチーフに独自の造形世界を拓いた。日本現代美術展、日本国際美術展、国際具象展にも出品し、日展では評議員、参与をつとめた。また、日本彫塑家クラブ理事、日本美術家連盟理事長などを歴任した。

出 典:『日本美術年鑑』平成6年版(334頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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