石井昭房

没年月日:1993/10/26
分野:, (工)

 鎌倉中期の備前一文字助真の流れをひく「重花丁字乱れの刀文」で知られた刀匠、石井昭房は10月26日午後7時、心不全のため千葉県鴨川市の病院で死去した。享年84。明治42(1909)年10月3日、千葉県館山市に生まれる。本名昌次。千葉県安房郡館野の山本尋常小学校を卒業。昭和10(1935)年1月より栗原昭秀、笠間繁継に師事。笠間には同10年10月まで師事したが、後には専ら栗原のもとで備前一文字の作刀法を学ぶ。同14年5月独立。同30年第1回作刀技術発表会に入選。同31年第2回同展で努力賞、同32、33年の同展では特選となった。日本美術刀剣保存協会に所属し、千葉県指定無形文化財となった。山城の技術も研究したが、備前一文字の作刀法を最も得意とし、代表作に昭和15年制作の丁字の刀、同年作の安房神社蔵の丁字の太刀、同39年制作の長狭高校蔵の大丁字の太刀などがある。

出 典:『日本美術年鑑』平成6年版(338頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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