料治熊太

没年月日:1982/02/01
分野:, , (学,評)

古美術研究家、評論家の料治熊太は、2月1日脳血栓のため東京都新宿区の河井病院で死去した。享年82。明治32(1899)年7月10日岡山県都窪郡に生まれ、関西中学卒業後大正8年上京、国学院大学で折口信夫の講義を受講、翌年雑誌記者として研究社に入社し、関東大震災後は博文館の雑誌「太陽」の編集に携わる。昭和3年、博文館退社後著述活動に入り、また、この頃会津八一の門下となり古美術の研究に専念する。同4年から16年まで、版画雑誌「白と黒」、「版芸術」などを手がけ、棟方志功前川千帆、谷中安規らと親交を深める。戦後は古美術の評論に専念、「茶わん」等の諸雑誌に執筆する。また、民俗雑器の収集家としても知られる。著書に『会津八一の墨戯』『日本の土俗面』『古陶の美』『そば猪口』などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和58年版(265頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「料治熊太」『日本美術年鑑』昭和58年版(265頁)
例)「料治熊太 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10250.html(閲覧日 2024-03-19)

以下のデータベースにも「料治熊太」が含まれます。

外部サイトを探す
to page top