木幡順三

没年月日:1984/09/20
分野:, (学)

 慶応義塾大学文学部教授で美学者の木幡順三は、9月20日肝不全のため東京都新宿区の東京厚生年金病院で死去した。享年58。大正15年(1926)年6月29日大阪市に生まれ、大阪府立北野中学校、第三高等学校理科甲類を経て昭和23年東京大学文学部哲学科に入学、美学を専攻し同26年卒業した。同29年から東洋大学で講じ、翌30年同大専任講師、同32年同助教授となり同41年教授に昇任した。同51年慶応義塾大学文学部教授に転じ美学美術史学科で教鞭をとる。この間、同43年に東京大学文学部で講じたのをはじめ、東京芸術大学、東北大学、大阪大学、成城大学、学習院大学等の非常勤講師をつとめた。また、学会にあっては同44年以来美学会委員をつとめ、美学会の運営に尽力した功績は大きい。慶応大学在職中の死去であった。主要著作に『美と芸術の論理』(同55年、勁草書房)、『美意識の現象学』(同59年、慶応通信)等がある他、没後『求道芸術』(同60年、春秋社)、『美意識論-付作品の解釈』(同61年、東大出版会)が刊行された。

出 典:『日本美術年鑑』昭和60年版(254頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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