森暢

没年月日:1985/11/04
分野:, (学)

 大阪工業大学名誉教授で美術史家の森暢は11月4日、心筋こうそくのため京都市左京区の川越病院で死去した。享年84。森は明治36(1903)年7月、和歌山県に生まれ、京都大学文学部選修科に学んだ後、美術雑誌『宝雲』の編纂に携わる。また外務省研修所、大阪外語大学の講師(美術史担当)、京都国立博物館の嘱託をつとめ、その後大阪工業大学教授として教鞭をとり、同大学定年退職後、東洋大学大学院国文科の講師をつとめる。専攻は日本中世絵画史。特に力を注いだのは歌仙絵の研究で、現存する歌仙絵・歌合絵作品・断簡を博捜、整理分類してまとめられた著書に『歌合絵の研究・歌仙絵』(昭和45年角川書店)がある。また、鎌倉時代の肖像画作品・作家、歌仙絵作品について発表された論考を集録した『鎌倉時代の肖像画』(昭和46年みすず書房)、『歌仙絵・百人一首絵』(昭和56年角川書店)などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和61年版(259頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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