毛利登

没年月日:1987/01/20
分野:, (学)

元東京芸術大学教授の美術史家毛利登は1月20日午後4時10分、急性心筋梗塞のため神奈川県茅ケ崎市の茅ケ崎徳洲会病院で死去した。享年84。明治35(1902)年12月14日東京下谷区に生まれる。昭和2年東京美術学校図案科を卒業し、同年宮内省嘱託となり即位大礼用神宝類図案設計を担当する。同3年内務省造神宮使庁嘱託となり、同14年同技手、17年同技師となる。終戦後の同21年文部省国宝調査室に勤務し、同22年東京国立博物館嘱託、同23年同調査員を経て、24年文部技官として同博物館に勤務する。同25年文化財保護委員会美術工芸品課に移り、26年同記念物課、27年同無形文化財課を兼務する。同37年東京国立文化財研究所保存科学部修理技術研究室長となるが、翌38年東京芸術大学教授となり文化財保存修復概論を講ずる。同41年東京芸術大学付属芸術資料館長となる。同45年3月同大学を退く。文様美術、日本文様史を研究し、訳書にフランツ・マイヤー著『装飾のハンドブック』(昭和43年、東京美術刊)、著書に『日本の文様美術』(同44年、同上)がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(327頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「毛利登」『日本美術年鑑』昭和62・63年版(327頁)
例)「毛利登 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10209.html(閲覧日 2024-03-29)

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