川上四郎

没年月日:1983/12/30
分野:, (童画)

童画会の長老川上四郎は、12月30日午後0時30分、心不全のため、新潟県南魚沼郡の自宅で死去した。享年94。明治22年(1889)11月16日、新潟県長岡市に生まれ、東京美術学校西洋画科本科で藤島武二に学ぶ。大正2年同科を卒業後、独協中学に奉職したが、同5年、コドモ社に入って童画家となり、同社の雑誌「童話」を舞台として活躍した。児童画の芸術的地位を高めるため、童画という名称を作り、日本童画家協会を結成、のち、日本童画会々員となる。講談社絵本童謡画集『アリババ』『アラジン』、小学館幼年文庫『良寛さま』ほか、多くの児童書に挿絵を描き、昭和12年、野間挿絵奨励賞を受賞する。精神性の強い牧歌的な農村風景、風物に定評があった。

出 典:『日本美術年鑑』昭和59年版(322頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「川上四郎」『日本美術年鑑』昭和59年版(322頁)
例)「川上四郎 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10187.html(閲覧日 2024-04-19)

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