黒崎義介

没年月日:1984/08/12
分野:, (童画)

 童画家で日本童画家協会理事をつとめた黒崎義介は、8月12日脳こうそくのため神奈川県藤沢市の藤沢市民病院で死去した。享年79。明治38(1905)年3月25日長崎県平戸市に生まれる。長崎県立平戸中学猶興館を中退し大正15年上京、川端画学校に学び翌昭和2年から童話の挿絵を描く。同6年小茂田青樹に師事し同18年からは安田靫彦の指導を受け院展に出品(同23年「宝生寺」他)し院友となるが、同28年院友を辞し新興美術院会員となる。同34年日本著作権協議会理事となり、同36年にはユネスコ派遣で著作権の調査のため欧米13ケ国を訪問する。同35年新興美術院を退会し、翌年新世美術会を結成、同38年には現代美術家協会に会員として加わり、「赤壁の賦」(同41年)などを出品する。この間、同23年には童画研究会を主宰し展覧会を開催し、のち日本童画家協会理事をつとめる。「キンダーブック」「チャイルドブック」「コドモノクニ」「ひかりのくに」などの絵本や児童読物の童画を60年余にわたって描き、多くの子供たちに親しまれた。同54年児童画界への功績で日本児童文芸家協会から児童文学賞を受賞。藤沢市社会教育委員、同文化財保護委員もながくつとめた。作品に『よしすけ昔噺童画集』『小人といも虫』『日本のこども』などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和60年版(253頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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