朝妻治郎

没年月日:1980/09/05
分野:, (洋)

 モダンアート協会会員の洋画家朝妻治郎は、9月5日食道ガンのため東京都港区虎の門病院で死去した。享年64。本名金次郎。1915(大正4)年11月18日、東京市本所に生まれ、東京府立第三商業学校を中退後、35年から翌年にかけて本郷絵画研究所に通う。37年、長谷川三郎の知遇を得て師事し、翌年第2回自由美術展に彫刻作品(ベニヤ板、針金による立体)が初入選、39年自由美術協会会友となり木彫を出品する。戦後、同会会員となるが、50年に退会し、同年創立のモダンアート協会に属し、51年の第1回展に「退屈な関係」などを出品、翌年会員となり以後同展に制作発表を行う。モダンアートの他、49年第3回美術団体連合展に「LA VIE」、翌年の第4回展に「人間」他を、53年、国立近代美術展での「抽象と幻想展」に「祈り」を出品する。また、現代日本美術展(第1回「日本の神話」、第2回「十字の像」、第3回「門跡」他、第4回「モナの十字」他)、日本国際美術展(第3回「仮装」他、第4回「春の像」他、第5回「東方」)にも出品した他、個展もしばしば開催する。銅版画、彫刻作品も手がける。
モダンアート展出品目録
1951 第1回 「退屈な関係」「像・骰子」
1952 第2回 「幕は開いた」「冬眠」
1953 第3回 「人間と記念碑(扉の為の三部作)」
1954 第4回 「人」「冬の像」「冬の影」「仮面1-9(テラコッタ)」「ナルシス」「果実」「像」
1955 第5回 「日本の神話 B」「立っている人」「凍る日」「西方の人」
1956 第6回 「十字の像」「風景」「像(休む)」「白の像」
1957 第7回 「碑」「春の像」「鐘の像(一)」「同(二)」
1958 第8回 「東方の門」「冬の像」「北の窓」
1959 第9回 「稜」「握」
1960 第10回 「モナの十字」「クロス」「ユミ」
1961 第11回 「柱」「双十字」「殷の象」
1962 第12回 「人と」「周辺」
1963 第13回 「アヤ」「リザの壁」
1964 第14回 「ヨーロッパ」「東洋の人」
1965 第15回 「ローザンヌの扉」「ヨーロッパ65」
1966 第16回 「テスト氏の系図」「シルクロードで」
1967 第17回 「風景について(其の1)」「同(其の2)」
1968 第18回 「’65JAN.29」「風景について(其の五)」
1969 第19回 「辺」「会」
1970 第20回 「方丈(A)」「同(B)」
1971 第21回 「双」「緑」
1972 第22回 「出会い(西方)」「同(東方)」
1973 第23回 「景(仏伊国境)」「同(ヨーロッパの壁)」
1974 第24回 「内と外と(U)」「同(E)」
1975 第25回 「北方飛行」
1976 第26回 「朱と緑」
1977 第27回 「景の印象」
1978 第28回 「薫十字」
1979 第29回 「ある人々の紋章」「十字誕生」
1980 第30回 「解体した八月の十字」

出 典:『日本美術年鑑』昭和56年版(261-262頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「朝妻治郎」が含まれます。
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