金子保

没年月日:1981/07/22
分野:, (洋)

 新世紀美術協会委員、日本山岳画協会名誉会員の洋画家金子保は、7月22日老衰のため神奈川県秦野市の鶴巻温泉病院で死去した。享年90。1891(明治24)年7月6日新潟県三島郡に生まれ、麻布中学を経て東京外国語学校スペイン語科専修科へ進んだが中退し、1915(大正4)年東京美術学校西洋画科を卒業、17年同研究科を修了した。はじめ白馬会研究所に学び白馬会展、及び第1回光風展へも出品したが、19年太平洋画会会員となり、同年第1回帝展に「北国の冬」が入選、以後7回まで連続、及び第10回展にも入選、出品作に「猪苗代湖の冬」(3回)などがある。39(昭和14)年の第3回新文展には「海」を無鑑査出品した。この間、太平洋美術学校で教えた他、31年から武蔵高等学校教授もつとめた。戦後は旺玄会に所属し委員となったが、55年大久保作次郎らの新世紀美術協会結成に参加し、同協会委員となる。旺玄会の出品作に「片瀬海岸」(2回)「江の島の春」(5回)など、新世紀への出品作に「出漁前」(1回)「トラピスト」(6回)「海近し」(16回)などがある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和57年版(279-280頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
『日本美術年鑑』に収録されている以下の記事にも「金子保」が含まれます。
to page top