鳰川誠一

没年月日:1983/11/29
分野:, (洋)

 独立美術協会会員の洋画家鳰川誠一は11月29日午後8時30分、肺ガンのため、東京都千代田区の三井記念病院で死去した。享年86。明治30(1897)年7月6日、千葉県茂原市に生まれ、修生中学校を卒業する。絵を独学し昭和8年第3回独立展に「果物篭ノアル静物」で初入選、以後同展に出品を続ける。また、白日会にも出品し、同11年第13回展では「花」「静物」でF氏賞を受け、翌年白日賞を受賞して同会会友となり、同17年第19回展まで出品を続ける。同17年第12回独立展に「残雪」を出品して独立賞を受賞。同23年同会会員となる。同47年国際形象展に招待出品し、同年ブリュッセル、アントワープで個展を開き、ヨーロッパ芸術展では朱賞を受賞して国際的にも活躍した。同51年第1回蒼樹会展で文部大臣賞受賞。同57年には「鳰川誠一展」が千葉県立美術館で開かれ、翌58年には「鳰川誠一水墨画展」がメキシコ国立美術館で開かれた。油彩、水彩、パステル、水墨など多種の技法、材料を自由に駆使し、多様な作風を示す。多くの代表作を含む作品が千葉県立美術館に所蔵されている。

出 典:『日本美術年鑑』昭和59年版(321頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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