岡田又三郎

没年月日:1984/03/02
分野:, (洋)

 日展理事の洋画家岡田又三郎は、3月2日長野県北佐久郡の別荘のアトリエで椅子にもたれるようにして死んでいるのを、訪ねてきた知人により発見された。前月20日すぎから冬の軽井沢を描くために一人で来ていたもので死因は急性心不全らしい。厳格な写実を基本とし大担な筆触による自然描写で知られる風景画家岡田は、大正3年(1914)年8月2日東京都中央区に生まれ、昭和8年東京府立第一中学校を卒業、同13年東京美術学校油画科を卒業した。卒業の年と翌14年の光風会展で連続受賞し、同15年光風会会友、同18年光風会会員となる。戦後、同21年の第1回日展に「恩師像」を出品し特選、岡田賞を受け、同28年第9回日展に「教会への道」で特選、同30年から日展へ委嘱出品した他、日展、光風会展、新樹会展、北斗会展に出品する。同35年から38年まで渡仏し、同38年パリのル・サロンに出品し銀賞を受賞、同年サロン・ドートンヌ絵画部会員に推挙された。この間、同37年の第6回新日展で菊華賞を受けた。同39年日展審査員をつとめ、同年フランス・アカデミー賞を受賞。翌40年再渡仏し、同年のル・サロン展に「冬の箱根」で金賞を受賞する。同41年「岡田又三郎作品展」を東京・日本橋三越で開催、同45年には「ヨーロッパ風景をテーマに-岡田又三郎油絵展」を同じく日本橋三越で開催した。同46年「大地の詩」で芸術選奨文部大臣賞を受け、同51年には第7回日展出品作「ともしび」で日本芸術院賞を受賞した。

出 典:『日本美術年鑑』昭和60年版(243頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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