野崎利喜男

没年月日:1985/09/04
分野:, (洋)

 元一水会会員でフランスでも活躍した洋画家野崎利喜男は、9月4日午後3時42分、肺がんのため東京都世田谷区の自宅で死去した。享年75。明治42(1909)年11月21日横浜市に生まれ、昭和4(1929)年本郷絵画研究所、二科技塾などで洋画を学ぶ。翌5年硲伊之助に師事。同12年フランスに渡り翌年より第二次世界大戦勃発によって同15年に帰国するまでアンリ・マチスに師事する。帰国の年第4回一水会展に初出品し、同22年同会会員に推される。同27年第14回同展に「朝食の後」「春雨」を出品して会員佳作賞(1賞)受賞。同33年同志数名と斑会を結成。同41年10月再び渡仏し、同年12月のニース南仏展でグランプリ金賞を受ける。翌42年一水会を退会。同年のカンヌ・ビエンナーレ国際美術展に「ロゾレンの家」を出品してグランプリ・カンヌ市賞を受賞する。同43年帰国し三越等で滞欧作展を開く。同51年第3回目の渡欧。同年のコート・ダジュール国際美術展に招待出品する。初期には師硲伊之助の影響を強く見せたが、渡仏後フォービスムに学んで明るい色彩を使うようになり、陽光の降り注ぐヨーロッパ風景を穏やかな筆致で描いた。代表作に受賞作のほか「卓上静物」「飛翔」などがある。
 一水会出品略歴-第10回(昭和23年)「きび」「むくげ」、15回(同28年)「嵐」「吾が家族」、20回(同33年)「桜並木」、25回(同38年)「三宝寺の水蓮」

出 典:『日本美術年鑑』昭和61年版(256頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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