藤沢典明

没年月日:1987/11/11
分野:, (洋)

 二科会理事で和光大学教授をつとめた洋画家藤沢典明は、11月11日午後2時24分、胆のうガンのため東京都新宿区の国立医療センターで死去した。享年71。大正5(1916)年1月16日福井県勝山市に生まれ、郷里での在学中に福井県美術協会や北荘洋画展に出品し受賞する。昭和10(1935)年福井師範学校卒業。翌11年第1回新制作派協会展に「遊園地風景」を出品、以後21年まで同展に出品する。12年に上京し、18年神田今川国民学校図工科に通う。21年東京美術学校に研究派遣生として入学し安井曽太郎に学ぶ。22年より26年まで美術文化協会に出品し会員となるが27年に退会。29年アートクラブ会員となる。30年第40回二科展に「脱出」「かけ」を初出品し二科賞受賞。34年同会会員となり、40年第50回同展に「夜明け」を出品して会員努力賞受賞。41年第18回国際美術教育会議日本代表として渡欧、43年より和光大学人文学部芸術学科で教鞭を取る。初期にはシュール・レアリスム風の作品を描いたが、昭和30年代に抽象へと移行し、抽象表現主義的作風から40年代後期には幾何学的図形による都市図へと展開し、50年代には正方形によって画面を構成する幾何学的抽象画を描いた。59年二科会理事となる。60年福井県立美術館で「藤沢典明の世界展」を開催。61年第71回二科展に「道諦」を出品して総理大臣賞受賞。小学校教員の経験から子供の美術教育にも関心を持ち財団法人教育美術振興会理事、美育文化協会理事、幼児造形教育委員、色彩教育研究会理事などをつとめ、『造形教育のこれから』『子どもの美術』などの著書がある。

出 典:『日本美術年鑑』昭和62・63年版(336-337頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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