小貫政之助

没年月日:1988/06/03
分野:, (洋)

元自由美術家協会会員の洋画家小貫政之助は、6月3日、すい蔵がんのため東京都立川市の立川病院で死去した。享年63。大正14(1925)年1月10日、東京都京橋区に生まれる。昭和12(1937)年月島小学校を卒業して月島絵画塾に入り、同16年、太平洋美術学校に入学。19年同校を卒業する。27年西田勝、木内岬、木内廣と絵画彫刻四人展をサヱグサ画廊で開催。同年第16回自由美術展に「女人」を初出品する。28年、瀧口修造の推薦によりタケミヤ画廊で個展を開く。31年自由美術家協会会員に推挙され42年に同会を退くまで出品を続ける。以後、フォルム画廊での個展を中心に作品を発表し、47年フジテレビギャラリーで個展開催、53年、銅版画集『小世界』をフジテレビギャラリーより出版する。没後の64年、池田二十世紀美術館で「小貫政之助の世界展」が開催された。

出 典:『日本美術年鑑』平成元年版(265頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2023年09月13日 (更新履歴)

引用の際は、クレジットを明記ください。
例)「小貫政之助」『日本美術年鑑』平成元年版(265頁)
例)「小貫政之助 日本美術年鑑所載物故者記事」(東京文化財研究所)https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10053.html(閲覧日 2024-03-29)
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