西山真一

没年月日:1989/04/19
分野:, (洋)

 光風会常任理事、日本芸術院会員の洋画家西山真一は4月19日午前8時7分、脳梗塞のため東京都千代田区の東京警察病院で死去した。享年82。明治39(1906)年7月20日、福井県今立郡に生まれる。福井県今立郡片上尋常小学校を経て大正15(1926)年福井県師範学校を卒業。同年福井県今立郡岡本尋常高等小学校教員となる。昭和4(1929)年文部省検定試験(図画、用器画)に合格。翌年上京し、東京府荏原郡旭小学校の図画専科訓導となり、9月より自由ケ丘研究所に入る。同6年第18回光風会展に「風景」で初入選、鈴木千久馬に師事し、同年第12回帝展に「初秋風景」で初入選する。同13年第25回光風会展に「描く子供達」「蜜柑畠」「初秋」を出品してI氏賞を受け、同15年同会会友、17年同会会員に推挙される。戦後も光風会展、日展に出品を続け、同24年第5回日展出品作「夏日」で特選受賞、同29年正月に渡仏し、アカデミー・グラン・ショーミエールに学んで翌30年の夏に帰国する。従来は人物を多く描いたが、渡欧後は風景画を主に制作する。同33年日展会員、39年日展評議員となり、48年第5回改組日展に「トレド風景」を出品して文部大臣賞受賞。同55年、前年の第11回日展に出品した「六月の頃」などにより日本芸術院賞を受賞し、同59年日本芸術院会員に任命された。翌60年には日本芸術院会員就任記念展(東京渋谷・東急本店)が開かれ、また62年には郷里の福井県立美術館で「西山真一回顧展」が開催された。奔放で力強い筆致、重厚なマチエル、明快な色彩で箱根、東尋坊ほか各地を描いた風景画で知られる。渡欧期には石造建築のある都市風景に興味を示したが、晩年になるにつれ郊外の豊かな自然に多く画因を得ている。

出 典:『日本美術年鑑』平成2年版(238-239頁)
登録日:2014年04月14日
更新日:2015年12月14日 (更新履歴)
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