日本航空史の揺籃〜発展期 喜多川コレクションについて


 喜多川コレクションは、写真家であった故・喜多川秀男氏が撮影した写真乾板(ガラス乾板)を主としたコレクションです。

 喜多川秀男氏は1887年(明治20年)に熊本県に生まれ、18歳から熊本市の写真館で写真家としての修行を始めました。東京の近衛連隊で兵役を務めた後に、新宿に本店があった「藤村写真館」に入り、大正の初め頃に所沢支店の支店長となり、ついでその支店を買い取って「喜多川写真館」を開業しました。
 新しもの好きだった喜多川秀男氏が所沢や立川で撮影した航空機の写真は、日本航空史の揺籃〜発展期を鮮明に記録することになりました。第2次世界大戦の終戦前後には、被写体に軍用機が含まれていたため、喜多川秀男氏は陸軍憲兵隊から写真乾板のコレクションを処分するように迫られましたが、隠すなどして守り通したため今日まで残ることになりました。1986年(昭和61年)に喜多川秀男氏が亡くなられた後は、ご子息の喜多川方暢氏が保管され、2009年(平成21年)に喜多川方暢氏から当研究所にご寄贈いただきました。

 被写体の航空機に関する調査ついては財団法人日本航空協会の協力を得ました。
 お気づきの点やご意見、また、写真の使用についてのお問い合わせなどがございましたら、東京文化財研究所近代文化遺産研究室までご連絡ください。
eMail:kindai01@tobunken.go.jp


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