東日本大震災では多くの方々が被災され、たくさんの貴重な生命・財産が失われました。ここに救援委員会を代表して、亡くなられた方々に心から哀悼の意を表し、また、被災された方々にはお見舞いを申し上げるとともに一日も早い被災地復興が成りますようお祈りいたします。
私たちは、文化庁の要請により昨年4月早々に文化財関係諸団体等が結集して、被災文化財等救援委員会を立ち上げました。そして岩手・宮城・福島・茨城の各県内の被災博物館・資料館等で、地域に伝わる貴重な文化財等の救援にあたってきました。その結果、昨年一年間の活動により津波被害を受けた地域を中心に、70を超える施設の所蔵文化財等を救援することが出来ました。
現在、救援した文化財等の多くは、幾多の関係支援機関の施設で応急修理を施し、順次保管場所に当てられた施設で一時保管している状況です。しかし、あまりに広範囲かつ大量の文化財等が被災したこともあって、応急措置の途上にある物件も多く、被災文化財等を無事所有者等へお返しするまでには、相当の月日がかかることが予想されます。また、これから本格的な救援を必要とする被災文化施設等も数多くあります。
そのため、私たちは平成24年度も引き続き救援活動を行ってまいりますので、皆様方の一層のご理解とご支援・ご協力をお願いいたします。
平成24年4月
被災文化財等救援委員会 委員長 亀井伸雄
(独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所長) |