ブックタイトル「鉄構造物の保存と修復」日本語版

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概要

「鉄構造物の保存と修復」日本語版

表4-7:可動橋で実施されている維持管理に関する概要名称末広橋梁長浜大橋旧筑後川橋梁(筑後川昇開橋)現在の動力機械当初の機械を継続使用している。当初の機械は平成12年(2000)に置換平成7-8年に交換された。交換前のについて巻き上げワイヤー2本、ブレーキ、巻上げモーされている。施工者は日立造船株式会社。機械は、市の水道施設内の倉庫に分ターは後補部品。交換された機械は、「旧開閉用電動機械装置一式」として長浜ふれあい会館に展示解された状態で保管されている。公開はされていない。保存されている。長浜大橋の附として重要文化財に指定されている。定期検査の担当会社第一電機工業(株)発注元:JR貨物清柳電業社発注元:愛媛県、大洲市株式会社大川鉄工発注元:(公財)筑後川昇開橋観光財団機械の可動頻度1日8回稼働。車両の通過は5往復で夜間は降ろしたままとしている。毎週日曜日1回+申請に基づく回数…年120回程度・1日8回の上昇、降下可動(毎時、00分に降下、30分に上昇。9時?16時)・休業日月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始12月29?1月3日保守点検の周期毎月1回1日作業定期検査は月1回、半年に1回グリス塗昇降装置保守点検(年2回実施)布保守点検費用月次検査毎月約5万円(11回)毎月1万円、合計12万円180万円の予算計上年次検査約50万円(1回)※その時の公共工事労務単価により変動する点検項目○月次検査グリスの塗布(歯車、軸受グリスカップ)、○月次検査グリス注入口へグリスの塗布・ワイヤーロープのグリース塗布及び点検機器の動作状況(振動・異音等)、電気系統(電年次検査(年2回)圧・電流等)、ワイヤー健全度、接地精度(橋輪転ギアなどの大歯車の歯部分へのグリ・ワイヤーシーブのグリース添加及び点検桁の固定部と可動部の隙間)等について、基本項目を測定。○年次検査測定項目は大差ないが、細部のグリス補充を重点的に行うなどしている。スの塗布歯へのグリス塗布を行う際には、跳開桁を90度まで開き、歯車全体への塗布を実施する。普段の開閉は60度ほどを目安としている。注油箇所歯車、注入口のある機械ギア、注入口のある機械ワイヤーロープ(全て)、シーブ(全て)、ガイドローラー、巻き上げウインチ注油・塗布する油の種類出光興産製ダフニーマルチレックスWRカートリッジグリス、出光興産製ダフニーオープンギアオイルNo.1シーブ用グリース:マイクロマルチグリースワイヤー用グリース:ワイロールエアゾールR(ワイヤーグリーススプレー)破損時の体制部材の破損が発見された場合、第一電機工業(株)経由で同一の部材を製作できる鉄工所を探し、図面なしの現物合わせで製作および補修してもらっている。ただし休止期間しか外せないので、仮補強などを行い休止期間まで部品を延命させる。愛媛県大洲土木事務所へ破損状況を報告。軽微な場合は(株)大川鉄工に依頼。ポストワイヤーウェイトワイヤー巻上ワイヤーリンク平衡装置制御盤操作室機械室バランスウェイト可動桁操作盤電線(制御盤ー各所配線) リミットスイッチ前方ロッキング装置旧予備発電機電動機排水ポンプ接続端子ボックス後方ロッキング装置船舶表示灯図4-8:末広橋梁の可動装置の名称提供:(株)文化財保存計画協会(※筆者一部加筆)99