ブックタイトル未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

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概要

未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

劣化要因破損の種類従来の補修・補強方法本事例集で紹介する工法十分な評価にいたっていない工法注入補修貼り付け注入補修人工整形貼り付け差し替え表面亀裂ステンレスピンの挿入地震・不同沈下貫通亀裂据え直し、注入補修ピン挿入、貼り付け差し替え、積み直しピン挿入注入補修積み直しピン挿入貼り付け構造部材と緊結ピン挿入注入補修問題:ピンを固定するために、樹脂材が用いられており、樹脂材の劣化やステンレスピンの錆の進行など、未だ顕在化していない潜在的問題を抱えている。ズレ積み直し据え直し据え直し崩壊・部分崩壊補強材との緊結積み直しピン挿入ピン挿入傾斜現状の補修・補強方法の主な問題点問題:注入補修で済む壁面をあえて差し替え亀裂が入った壁面を隠すため、差し替えや貼付けが行われている。問題:組積技術の保存煉瓦を1本1本バラして積み直しを行うことで、当時の煉瓦工の組積技術が失われてしまう。注入補修+表面貼り付け煉瓦の解体積み直し問題:色、質、寸法の違い差し替え材との品質差による壁面の調和が損なわれる。また、差し替えにより、煉瓦工の技術も失色、質の異なる煉瓦の差し替えわれる。図3-2材料破損に対する一般的な補修方法と問題点87