ブックタイトル未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

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概要

未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

劣化要因劣化の種類劣化症状塩類劣化剥離粉状化一般的な補修方法止水処理、貼り付け人工整形、差し替え含浸強化撥水剤塗布本事例集で紹介する工法止水処理差し替え凍結破砕亀裂止水処理、注入補修貼り付け、人工整形差し替え撥水剤塗布止水処理注入補修水の侵入亀裂汚損除草(手作業、薬剤)、水圧洗浄、止水処理、注入補修、貼り付け、人工整形、差し替え、除草(手作業)生物劣化撥水剤塗布汚損止水処理、水圧洗浄手作業による除去白華亀裂錆止剤の塗布腐食した金属の除去止水処理、注入補修貼り付け、人工整形止水処理注入補修差し替え腐食劣化差し替え現状の補修方法の主な問題点差し替え煉瓦・目地の劣化問題:止水対策を実施しないままの補修十分な止水対策を講じないまま、煉瓦の差し替えなどを実施し、再び劣化が発生する。人工整形煉瓦の変色問題:変色合成樹脂剤と煉瓦の粉末を練り合わせたもので整形されるが、紫外線の影響で変色する。問題:色、質、寸法の違い差し替え材との品質差による壁面の調和が損なわれる。また、差し替えにより、煉瓦工の技術も失色、質の異なる煉瓦の差し替えわれる。図3-1材料劣化に対する一般的な補修方法と問題点撥水処理後の粉状化、変色問題:撥水後の粉状化撥水剤が表面で留まり、含浸境界面から、粉状化が発生。撥水剤により、深刻な劣化となる。また、撥水剤の劣化などで壁面の変色が見られる。86第6章煉瓦造建造物の保存と修復に関する事例集