ブックタイトル未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

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概要

未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

事例2大阪市中央公会堂(スライド17,18)免震工法は煉瓦造の重要文化財では、他に東京駅丸ノ内本屋、神戸居留地十五番館で実施。慶応大学図書館、旧長崎英国領事館でも実施予定。事例3半田赤レンガ建物(旧カブトビール工場)(スライド19)年代:大正7年(1918)大阪市中央公会堂構造:鉄骨煉瓦造、建築面積2,146.17m2、三階建、保存修理事業:平成11年3月~平成14年9月地下一階、銅板葺一部スレート葺(1999-2002)大阪市中央公会堂免振装置詳細免震工法を採用。基礎部を掘削し、新たな基礎を作った上で、免震装置を設置。1鋼管杭、鉄筋コンクリート造地中連続壁を設けることで、液状化対策を実施。2免震装置には、鉛プラグ入り(減衰のため)積層ゴム免震や鋼棒ダンパー(エネルギーの吸収)等を組み合せ使用。3建造物の四隅の小室等において、既存の煉瓦壁に鉄筋コンクリート造耐震壁を添え打ちし補強。4屋根面のトラス上弦面に鋼棒ブレースを設置し、水平構面を補強。免振層詳細地震時に軌跡を記録するけがき装置4321補強位置(断面)補強位置(一階平面)スライド17鉛プラグ入り積層ゴムスライド18鋼棒ダンパー半田赤レンガ建物(旧カブトビール工場)所在地:愛知県半田市建築年代:明治31年~大正10年(1898~1921)構造形式:煉瓦造2階建一部5階建工事期間:平成26年6月~27年6月(2014~15)もとは煉瓦造のビール工場。前出のプレストレス工法に類似する工法。壁頂部から削孔し、鉄筋を挿入、無収縮モルタルで固めることで補強を実施。短い工期で実施。(パンフレットより抜粋)スライド1968第5章日本における煉瓦造建造物耐震補強の近年の動向