ブックタイトル未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

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概要

未来につなぐ人類の技17 煉瓦造建造物の保存と修復

リートによる木部の置き換えで、鉄筋コンクリートの部分が突っ張り、被害をさらに大きくしています。(スライド4)また、よく観察されたのは、不十分な維持管理による被害です。屋根と床が経年劣化し、被災した煙突が落下して、建物全体の損壊に至っています。(スライド5)このような例は他にもあります。ここでも、設計者が補強のために木部を鉄筋コンクリートで置き換えたことで、大きな被害が発生しました。煉瓦造建造物の地震被害(スライド6-7)煉瓦造建造物の目地は概して弱いのですが、ここでは個々の煉瓦までばらばらになっています。不十分な維持管理と、壁・木造床組間の接合部の脆弱性など、様々なことが重なって被害を大きくしました。構造応答(structural behavior)が見られ、割れが発生し、組積造の崩壊ではなく、構造全体として揺れを受けているものもあります。(スライド8)煉瓦造であっても、構造として弱けれProf. Eng. Claudio ModenaProf. Eng. Claudio ModenaImpact of Previous Interventionsand Local VulnerabilitiesVulnerabilities and learningsSM IngegneriaSan Michele, Villa Sant’Angelo,2009EMILIA EARTHQUAKE - 2012CavezzoSM IngegneriaArquata del Tronto (RI),2016スライド3スライド6Prof. Eng. Claudio ModenaProf. Eng. Claudio ModenaImpact of Previous Interventionsand Local VulnerabilitiesPescara del Tronto (RI), 2016Vulnerabilities and learningsSM IngegneriaTHE PROBLEM OF MASONRY QUALITY20092012San Michele, Villa Sant’AngeloSan ProsperoSM IngegneriaVillanova, Accumoli (RI), 2016San Prospero,CavezzoCollegiata Santa MariaMaggiore, Mirandolaスライド4スライド7Impact of Previous Interventionsand Local VulnerabilitiesProf. Eng. Claudio ModenaVulnerabilities and learningsSM IngegneriaProf. Eng. Claudio ModenaTHE PROBLEM OF MASONRY QUALITY SM Ingegneria2012 EmiliaNovi, SS RoveretoSan Martino, BuonacompraSan Giovanni, Accumoli (RI), 2016スライド5Pescara del Tronto (RI), 2016Collegiata Santa Maria Maggiore, Mirandolaスライド848第5章建築遺産の修復と補強に関する基準と技術:研究と応用